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膝・腰の痛み・関節炎などで

日常の活動が低下して

障害が長引くと

要支援・要介護に近づいて

行きます。

日本人の頻度の高い自覚症状

 1位  腰痛

2位  肩こり

 1位  肩こり

2位  腰痛

男性

女性

【中高年患者数 4,700万人】 <50歳以上の患者が急増中> ・変形性膝関節症 2,530万人 ・変形性腰椎疾 2,790万人 ・骨粗鬆症(腰推部) 640万人 ・骨粗鬆症(大腿骨部) 1,070万人

   「膝」・「腰」・「関節」などの痛みが出てきた時に考えなければ

ならないことは、症状が悪化した場合、今までのような活動的な毎日が過ごせなくなると言うことです。

いつまでも痛みがとれず

治療に通うようになる。

さまざまな痛みが加齢と

ともに発症。

歩行が困難になってくると、活動範囲が狭まってきます。

●買い物に行けなくなることが多くなる。

●楽しんでいた旅行も自力では行けなくなる。

●友人との集まりや行楽に参加できなくなる。

●身体を動かせないために運動不足になり、筋力も低下してきます。

●人との出会いが減ると、閉じこもりになりやすくなるなど活動的な生活を

 維持することが難しくなってきます。

●体を動かす機会が少なくなると、体の隅々まで血液が循環せず血行不良になって

 しまいます。また運動不足によって筋肉の量が減少して毛細血管まで血液が行き

 渡りづらくなります。

 このように、「膝」・「腰」・「関節」などに障害があると、「体力」「行動力」「精神力」などが低下して、毎日の暮らしのさまざまな面に影響を及ぼします。ですから、強い意志をもって、早期の対策に取り組み、深刻な病状にならないよう、健康寿命を伸ばす努力が必要になってきます。

 厚生労働省の国民生活調査によると、自覚症状として男性・女性とも腰痛や肩こり、関節痛などの運動器障害が上位を占める一方、要支援・要介護となる原因でも関節疾患や骨折・転倒が上位にランクされています。その要介護状態に陥るきっかけは、筋骨格系疾患による下肢機能の低下や基礎的体力の低下が引き金となり、要支援・要介護の重症化に向かうことが厚労省の統計データでも示されています。

 そして、これら運動器の障害・疾病は、私たちの日常生活の質を著しく低下させ、超高齢社会における社会負担をも増加させています。

膝痛・腰痛・関節炎、これらは、全て運動器の障害です。
運動器とは

 ①食物を消化・吸収する「消化器」(口腔部や胃や腸)

 

 ②酸素や栄養や老廃物などを運ぶ血液を流す「循環器」(心臓や血管)

 

 ③酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する「呼吸器」(気管や肺)

 

 ④骨、関節、筋肉、靭帯、神経などで構成される「運動器」は、

  それぞれが連携して働いており、どれかひとつが悪くても身体は

  うまく動きません。筋肉が衰えると膝や腰の痛みがでてくるよ

  うに、自分の身体の「運動器」のつながりを意識「膝」、「腰」

  などの健康を考えていきましょう。

要支援・要介護になった要因の第1位は運動器障害です。

運動器障害    25%

脳血管疾患 18.5%

認知症   15.8%

高齢の衰弱 13.4%

その他   27.3%

1位

2位

3位

4位

厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査」

 平均寿命は延びていますが、介護をなるべく受けないように年齢を重ねたいものです。そのためには要介護の要因である「運動器障害」にならないように日頃から

運動器のメンテナンスを行い、生活習慣や日常動作を見直して、「膝痛」、「腰痛」にかからないような工夫をして活動的な毎日が送れるようにしましょう。

 

●長時間、同じ姿勢での作業は「運動器」に負担がかかります。何度か休憩を挟ん

 だり、姿勢を変えたりして作業を行うようにして下さい。

●体重が重すぎると「膝」や「腰」を痛めますので、適度な体重に心がけましょう。

●「年だから仕方がない」と思ってそのまま無理をしてしまいがちですが、日ごろの

 何気ない動作や習慣を見直して、負担をかけないように少しづづ直していくことが、

 膝痛・腰痛を遠ざけるために大きな効果をもたらします。

●重い物を持ち上げたり、持ち運ぶことは膝・腰に負担がかかるので、痛みがあるとき

 は避けましょう。

●健康的な日常生活を維持していくためには、「運動をすること」と「自分に合った

 栄養バランスの良い食事の摂取」です。この二つのことが日常的にできなくなると

 身体にさまざまな障害が現れてきます。

  すでに膝・腰・関節の痛みをかかえている方は、ご覧いただいたように

さらに症状が進むと、健康寿命とは言えない日常生活になり入院、手術、

リハビリなどの治療が必要になってくる場合があります。

 そうならないために、日頃の動作や習慣を見直して生活から膝痛・腰痛を遠ざける工夫を少しずつ改善して、実行していかなければなりませんね。

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